陸前高田 8月23日 レース後日のできごと後編

画像

今日の宿は山の反対側で、そこからちょっと登ったところには
湯ノ倉温泉湯栄館がある。
ここの露天は素晴らしいらしい。
いっぱいで泊まれないけど、
この露天は入っておかなければなるまい。
んで、車を走らせる。
するとすぐに、雨が落ちてきた。
読みどうり。
途中の涌き水ポイントで給水。
雨の中、今日の宿、温湯の前を通過。
ここからはダート。
湯栄館は歩いてしか行けないランプの宿で、
最短の林道から20分。
ここはあえて遠くに止めて、山道を歩いていくことに。
車を止めて、雨のそぼ降る中、つり橋を渡り林道からはなれ
山道に入る。
小さな沢沿いの小道をのんびり歩く。
まわりは素晴らしいブナの森。
頭上は葉がおい茂っているので、雨にはほとんどあたらない。
葉を叩くサーーーって、雨の音が心地良い。
雨で緑が生き生きとしていてきれいだ。
途中で日本中に何個あるのかという名前の、白糸の滝を眺める。
ここもなかなかに良かった。
激しく心地よい小道を小1時間ほど歩いたところで、
湯栄館にでた。
玄関でおばちゃんが待っていてくれた。
俺を見て自転車で来たの?と聞いてくる。
昨日は自転車に乗ってたんですけど、今日は歩きです。
と、わけのわからない返事をしつつ風呂へ。
俺のカッコで自転車な人とわかる要素といえば
短パンの下に履いた膝ヲーマーだけ。
するどいな、おばちゃん。
で、風呂。
内風呂に青年が一人。
ちょっと話す。
露天はカップルが1組はいってるんだと。
行きずらいね。
まぁ、でもしょうがあんめぇ。
で入る。
さすがに素晴らしい。
激しくいい。
露天で長湯する場合って、その7割くらいは
湯に浸かってないで、湯船のヘリなどにこしかけて
涼んでるわけですが、この時の快適度合いが
その露天のよさを左右するわけですよ。
ここはいいです。
湯船のふちにどっかり座って、川を眺めつつ風に吹かれていると
もう最高です。
日が落ちてからのランプの灯りひとつでも入ってみたかった。
泊まりたかったなぁ。
次回期待。
  

のんびり歩いて車に戻り、宿に下る。
ひなび加減が良い感じ。
この位がオヤジの一人旅にはふさわしい。
適当な何回かの増築で、建物内は1段降りて2段登って
3段下って、みたいなラビリンス状態。
しかも、最も安い部屋にしたので、
もと、湯治客用だと思われる部屋。
廊下から障子を明けるといきなり部屋。
もちろん部屋に鍵などはかからない。
うーむ、素晴らしい。
時間はまだ4時で、風呂に入ってちょっと昼寝。
あぁ、極楽。
で、めし。
大広間へ通される。
30帖ほどのだだっ広い大広間の四隅に
ポツリポツリと4組分のお膳が並んでいる。
うーむ、渋い、渋すぎる。
めし後、すでに足がそうとうきていて
2段とか1段とかの段差がつらい。
また風呂入って、がっちりストレッチするけど、
明日は確実にへろへろだな、と思いつつ爆睡。