10月29日の続き

三国峠を越えて層雲峡方面へ。
雪がぐっと多くなる。
小函に至る自転車道の入り口の駐車場へ。
のんびり歩いて行こうかと思っていたのだけど、
ゲートがしまって封鎖されてる。
9月の半ばに崖が崩落したようだ。
台風かなぁ。
ここに来るまでも、たくさんの倒木を見たし、
たくさんの白樺がグンニャリと曲がってしまっているのを見た。
今年は北海道でも台風の影響がけっこうあったんだろうな。
層雲峡の中心にある黒岳ロープーウェイへ。
直下まで行けるリフトはスキーシーズンまで一旦閉鎖のよう。
あわよくば黒岳に登っちまおうと思っていたけど
上は完全に冬の世界で、もう根雪がかなり積もっている。
黒岳の山頂の雪が激しい風に吹き飛ばされているのが
西日に光っていて神々しく美しい。
登りてー。
装備0なので我慢。
寒いのでレストハウスでコーヒーを飲む。
台湾の観光客がたくさんいる。
最近、下火になりつつある観光地に行くと
中国や韓国の団体旅行者がたくさんいる。
ロープーウェイでまた下りて今日の宿へ。
今日の宿は30年ほど前に家族で何度か来た事がある宿。
なかなかに感慨深いものがある。
あの頃はりっぱだなぁと思っていた建物も
今ではすっかり場末感が漂い、なにか昭和の空気が流れていて
これはこれでいいな。
本館から石狩川を越える虹の掛け橋ってのを渡ると
ゲームセンターがあって、その下の階にはボーリング場がある。
昔来た時は、この橋を渡るのが嬉しくてまるで夢の国に行ける橋のように思えた。
早速ひとっプロ浴びて、昔からずっとあったのであろうエアホッケー
カミさんとアホのようにやる。
んで、めし。
めしは大ホールのようなところで。
なんと、ステージではロシア人によるマジックショーが・・・。
す、すごい。
まるで昭和にタイムスリップしたかのよう。
ワー、ロシア人女性が真っ二つだー。
す、すごすぎる。
しかも、ステージよりの席には50人ほどの台湾からの団体が。
その人たちがまた拍手して喜ぶもんだから
それを後ろから見てる俺達はまるで映画の撮影のためにしこまれた
物を見ているような錯覚に陥って、不思議なタイムスリップ的な感覚を味わった。
食後はもちろんボーリング。
温泉ボーリングなんて今時やろうと思ってもなかなか出来ないんじゃないの。
これまた機材は30年前となんら変わってないと思われるものたちで
得点表に自分でちびた鉛筆で書きこむ感覚が懐かしい。
ビールを飲みながら浴衣でげらげら笑いながらやる。
意外にうちの母親が上手で笑った。
嫁、惨敗。
まぁ、しかし昭和な空気が濃密でこの雰囲気を楽しめるなら面白い宿だな。
これを売りにすれば良いのに。
単なる思い付きだったんだけど、ここに宿を決めて良かった。
風呂に行ったり部屋で飲んだりして11時前に就寝。