昨日、マッハ見た。
タイのムエタイアクション映画。
飛び膝、飛び肘、炸裂しまくりでやたらおもしろかった。
主人公の精悍な顔の青年が研ぎ澄まされた肉体で
ものすごい動きをするのだけど
しゃべるとこれがまさにタイの人で、
声が甲高くていい味だ。
そのせいかどうかはわからないが、
極端にセリフが少なかった。


以前タイに行った時、クラビーのほうへ乗り合いのハイエースでむかっていた。
タイ人運転手、その隣が普通のタイ人のおっさん、
で、その隣の窓側に俺が座っていて後ろの席はドイツ人やらアメリカ人やら。
隣ふたりのタイ人のおっさんがこれがまた顔はいかついのに
しゃべると声が甲高い。
二人はタイ語でおしゃべりしてるわけだけど
ダッシュボードの中央に直径3cmほどの石が貼られていて
俺の隣のおっさんがそれを指差して運転してるおっさんに何やら聞いている。
運転してるおっさんがひとしきり説明すると
隣のおっさんはなるほどと納得したように大きくうなずいた。
そしておもむろに人差し指の先でその石に触れた。
とその瞬間、おっさんはプルプルっと震えてイアーオーと
奇声を発した。
え、なに?なにがおきたの?
と思って話しかけるが、まったく英語が通じない。
運転手のおっさんはこんな仕事をしているくらいだから
少しはわかるはずなのにニヤニヤしているだけだ。
2,3時間乗っていたあいだに隣のおっさんは
会話のあいだにたまに指先で石に触れてプルプルっと震えるのを繰り返していた。
もう俺の頭の中は?マークで一杯で、
助けを求めようと後ろを見たが白人軍団は全員眠りこけていた。
あれがなんだったのか未だにわからない。
もしかしたら二人にかつがれていたのかもしれんが。
ここまで書いてあれだが、この話って前にも書いたような気がしてきた。