羊をたべまくる冒険

昨日は午後2時までという時間指定があったため
大急ぎで現場をあげる。
午後、仕事から解放されて日本橋の町をちょっとぶらついて
銀座にチカテツで移動。
夜、酒を飲むので電車で来たのだが
平日朝の電車には何年かぶりで乗った。
吊り皮につかまれないと猛烈に不安。
なぜ皆あんなに平然と立っていられるのか不思議。
だが、仕事が終わって電車だと思うと激しく開放感があるな。
ちょっとあの辺で飲んで行こうかなってすぐできるもんな。
電車通勤は危険だ。
銀座の町をぶらぶらしてはじめてアップルストアなんかにはいってみても
何が何だかよくわからない俺はほぼ素通りで遠めに眺めるだけ。
平日午後の銀座の街はそれでもたいそうな人出でにぎわいがある。
しかしそこかしこから聞こえてくるのは殆ど外国語で
多くは外国人観光客なのであった。
ブラブラ歩くのにも疲れて三州屋に行こうということで
確か三州屋は松屋の横だったなと探しても探しても見つからない。
へとへとになりつつハッと気付いた。
プランタンの横だった。
ガクっ
腹ヘリでフラフラになりつつ暖簾をくぐる。
繁盛店も午後3時はさすがにすいている。
女将さんに1人と言ってカウンターに座る。
飲む?食べる?
食べてちょっと飲むと答える。
膨大なメニューを見るのは放棄して
煮魚なにがある?
いろいろあるよ。
ギンムツある?
あったかなぁ、○○ちゃん、ぎんむつあるー?
あるよー。
じゃそれ鳥豆腐付きで定食で。
サッポロ一本ね。
ビールをごくりと飲むと心の底からほっとした。
銀座砂漠からオアシスに入ったようだ。
素早くとろとろのギンムツとアツアツの鳥豆腐とごはんが出され
それをつまみに飲む。
あまりにうまいので思わずお酒も頼む。
お酒であらかたやっつけ鳥豆腐の汁にごはんを投入してしめた。
満足。
オアシスを出てチカテツで爆睡しながら移動。
茗荷谷で降りるつもりだったが起きられずに池袋まで行って引き返す。
初めて降りる駅はなんだか楽しい。
長細い公園の桜を見ながら歩く。
小石川植物園をかすめて路地に入りこむ。
前を学校がえりの小学生が元気に遊びながら歩いている。
寺の敷地に入っていくので俺も後に続く。
多分向こうがわに抜けられるのだろうから。
急勾配の階段を登り後ろを振り返ると
満開の桜のむこうに文京の町の見晴らしが素晴らしい。
寺の敷地を抜けた子供達は今度はマンションの管理用の扉をあけて
その向こうに元気に消えていった。
見知らぬ住宅街をたらたら歩くが気温が低くなってきて体が冷えてきた。
目的地からほど近い千石のおとめ湯に飛びこむ。
冷えた体を暖め、かすかな酔いの残りをリセットする。
それにしても東京の銭湯は熱いなぁ。
45℃は俺にはキツイ。
すっかりさっぱりして今日の最終目的地「シリンゴル」到着。
募集に誰1人反応がなかったので静かに餃子の会はすすむ。
わけはなくいつもながらに賑やかに。
モンゴルのビールを茶碗で飲み羊料理各種を食べる。
お目当ての羊の水餃子は素朴な味。
こないだの楊2号店のほうが洗練されているな。
馬頭琴の生演奏があった。
はじめて馬頭琴の生の音が聞けて嬉しい。
ところどころでのニ弦の重なり合う音がホーミーのあれであるところが興味深い。
弓弾き指弾きなどを駆使する曲はなんとも圧倒される迫力。
ともかくモンゴルのウォッカをあおりつつ食べる羊はなんともいえず美味だった。
さて次は蒲田餃子を食べ尽くせ、おー。だな。
しかし知らない町を歩き知らない銭湯に入って知らない店で酒飲むのは
それが都内であってもちょっとした旅気分でヒジョーに楽しいな。