12,13日の出来事

8時半に韮崎についたがコンタクトのケアの液体を忘れたことに気づき
韮崎の町を右往左往。
大型ドラッグストアはたくさんあるがみんな10時オープン。
ま、まてん。
さびれた商店街の薬局をしらみつぶしに廻って3軒目でやっとゲット。
40分ロス。
そんなわけで今回は富士見平に幕営して
1日目、瑞牆山ピストン
2日目、金峰山ピストン
例によって富士見平小屋のテン場は俺一人だけ。
管理人もまだ平日はいないみたい。
木洩れ日がさんさんとさしてセミが鳴き最高に気持ちよいテン場。
あまり寝ていなかったので昼寝したい誘惑にかられたけど
すぐ下のジャンじゃかわいてるいい水場で給水、ビールを冷やして出発。
瑞牆山は昔何度か登ったことがあるので新鮮味はないが
行程が短いのに変化に富んでいて楽しい山だ。
サクサク帰ってきた。
後はテントでビール飲みながらまったり。
帰りつく直前に右足のかかとが靴擦れでずるむけになってしまい
これでは明日つらいので何とかしたいがバンドエイドも何もない。
なので食料の値段のシールとかラベルとかを慎重にむいてみるが
なかなかうまくいかない。
やっとうまくむけることがわかったのはワンカップのラベル。
ナイフで適当な大きさに切ってかかとに貼って治療終了。
読む本を忘れたのでなにもすることがなく
地図を穴があくほど眺め、テントの前にさく花をぼーっと眺めてみたり。
誰もいないはずの小屋をのぞきに行くと
男の話し声が中からするのでぎょっとするが
ほんとに誰かいるみたいなので中に入って
挨拶しておじさん二人と歓談。
テントに戻りやっと夕暮れてきてメシ食って酒飲んで暗くなると
ふくろうが鳴き出す。
闇夜だ。
山ん中にポツンとひとりでテントにいるのは快感だ。
ふくろうが鳴き止んだと思ったらキエーーと叫び声。
鹿だ。
こいつらにはすっかり慣れてるので驚かん。
8時半就寝。


フッと目が覚めた午前2時。
寝返りをうつとサク、サク、っと外から歩く音がする。
明らかに靴をはいたものの足音ではないので
なんだまた鹿か、と思うがやはり気になるので
足音に耳をすませてしまう。
徐々に近づいてきた。
10mというところか。
そこでかすかに、ウーという低い唸りと
舌を引っ込めるべろりと言う音が聞こえた。
え? これもしかして鹿じゃなく熊?
一気に緊張ですよ。
まぁ、北海道じゃないんで死ぬことはないだろうけど
外に出してあるゴミとかすぐ横にある食料とかが気になる。
行き詰まるような緊張で足音に全神経を集中する。
その足音は30分ほどその辺をうろうろした後遠ざかっていった。
それとともにまた眠りに落ちる。
自然に4時くらいには起きるだろうと思っていたが
ハッと起きると5時半。
寝すぎ。
あわててメシ食って用意して出発。
靴ズレ対応で靴下2枚にしてみたが微妙に右がまずい感じ。
無事登って山頂でメシ食ってまったりして帰ってきた。
途中で前日のおじさん二人とすれ違ってちょっとお話し。
右足の中指の爪が下りでかすかに死んだ。
左のかかともひどい水ぶくれ。
うーむ。
もうこの靴に合う靴下は捨ててしまって手元にないので
あう靴下を探さないとな。
撤収して下って、増富温泉で風呂入って道の駅にらさきによって帰る。
この道の駅はいまいち。
うまそげな醤油を買っただけ。
風呂で隣の人たちの話しをなんとなく聞いてたら
今日、登山道に熊が出たそうだ。
昨日のはやはり熊だったのか。
今回もいい新緑であった。
満足。
山靴をどうするか悩む。
でもやはり登り下りの楽さは絶大であるな。