10月6日の出来事

6時半に起きだしすぐ風呂へ。
廊下で缶ビールを買うかとーさんと朝の挨拶。
風呂から戻るとかとーさんは昨日の残りの焼き鳥で
ビールを飲んでいた。
うーむ温泉宿での正しい親父の姿である。
7時半朝食。
外は雨がまだ降りつづけていて憂鬱。
9時宿出。
走り始めは降り止んだが、熱海の町を抜ける頃
またちょっと降り出した。
海岸線の国道は交通量が多く走り辛いが
トンネルは全て迂回路があって助かる。
迂回路はのんびりしていて海が見えて快適。
ほどなく多賀着。
コンビニと青木パンで補給。
青木パンは良い感じの町のパン屋。
メロンパンは中に懐かしい味のクリームが詰まっていてうまかった。
いよいよ峠への道に突入。
ほぼ海抜0mから510mまで登る。行程5,7Km
走り始めてすぐに笑ってしまうような勾配の坂の連続。
最大勾配は20%近いんでないかな。
アホ勾配地帯を抜けると道端に涌き水。
ここでちょっと休憩。
雨だったのと勾配が急で濾過時間が短いためかわからんが
水はちょっとにがい。
皆はコンビニで水を買ったみたいだが、
市販の水はほとんど買うことが無い自分は
熱海の水道水を捨ててボトルにつめる。
んでまた登り。
ここからは一本道なので1回先に登る。
頂上直下まで10%が続くがアホ勾配を登ったあとなので
見た目はきつく見えないところがすごい。
でも足は正直。
眼下に海が見える絶景の所も霧がすごくて
天国に吸いこまれて行くようだ。
山伏峠頂上の伊豆スカイラインの橋げたの下に
荷物をデポして下る。
下ってなぎ平さんのサドルバックをつけさせてもらって
登ってみる。
なぎ平さんは荷物が無くなって軽くなった瞬間に
すごい勢いで登っていってしまった。
しかしザックをキャリアにくくりつけた状態と
ドルバックではこれほど違いがあるとは思わなかった。
重心が低くなったので無茶苦茶楽だ。
そんなこんなで意外に皆楽勝モードで登って頂上でちょっと休憩。
霧雨と風で寒い寒いと言っていたら
ずばーっと雲が切れて晴れ間が出てきた。
大仁側に下る。
最初は路面が濡れぎみでいやな感じだったが
すぐに路面も乾き太陽も顔を出して爽やかダウンヒル
分岐まで一気に下る。
ゆっくり下ったのに二つに割れちゃったなと思ったら
うっきーさんが体を張って笑いを取っていたのだった。
分岐からは田んぼの脇の畦にある柿の木、苔むした古い神社などを
眺めながらこれぞ日本の田舎的道をのんびり走る。
車も皆無で路面も良くいい道でござる。
殺伐とした国道に出ないように裏道を駆使して
ふもとのコンビニでちょっと休憩。
ふたたび裏道をグネグネと走りぬけ韮山から狩野川に出る。
この頃にはすっかり空は晴れ渡り暑いほど。
人も自転車もほとんど通らない狩野川沿いを気持ち良く走る。
来光川との合流地点の草原で昼ごはん。
昨日の宴会の残りの太巻き、鯖寿司、おこわなどで。
しっかり完食してまったく無駄が無い。
素晴らしい。
なぎ平さんのスローパンクをなおしてから出発。
気持ちの良くしばらく走ったあと狩野川を離れ
柿田川近くの図書館に駐輪。
図書館の壁と会話しているオネイサン1はほっといて
歩いて柿田川見物。
対岸の地元民しか知らないポイントがあるのだが
この前行ったら踏み後が完全に消えていてまったく入れなかった。
最近の子供はこういう所では遊ばんのかね。
すぐそばの泉の館に移動して、蕎麦を食おうと思ったら
もう閉店ですと言われてガックリ。
豆腐ソフトは食べられた。
悔しいのでオムライスを食べた。
猫と会話するオネイサン2はほっといて図書館に戻り出発。
裏道でムルムルを発見しつつ狩野川沿いに復帰。
沼津の街中に入り狩野川を再び離れ「冨久屋」へ。
予約しておいたロールケーキを受けとって
表でどうやって積むもうかと格闘していたら
お店の人がロールケーキのふちをタダで袋に入れてくれた。
ありがたや、ありがたや。
さてそろそろ夕暮れ、ベアードへ向けて身を清めるため
すぐそばの吉田温泉へ。
温泉といっても昔からある銭湯。
はじめて行ったのだがこれが素晴らしい。
昔ながらのこれぞ銭湯で、情緒たっぷり。
気に入った。
ベアード前は吉田温泉に決まりだ。
熱めの湯船ですっかり温まり、いよいよベアードへ。
開店後10分のベアードに到着。
我ながら素晴らしい時間感覚。
自転車を駐輪していたらちょうど工場からベアードさんが出てきて
記念撮影。
暇な木曜日は奥さんはあまりいないのだが
今日は大盛況で奥さんもおいでだった。
ビールが美味しいのは当然なのだが
ここはかかる音楽も最高。
普段はデイブマシューズが多いが
この日はボウイ、スティービーニックス、ジョンメレンキャンプにREM
しかも全てライブ音源で揃えている自主編集版。
愛に満ちた素晴らしく旨いビールに
それに激しくあうつまみの数々。
そして良い音楽。
居心地良いことこの上なし。
しかも1パイント700円は安い。
ベアード万歳。
季節限定のスコッチエールも堪能して
後ろ髪をひかれつつも最終ひとつ前の新幹線で
最後の酒盛りをしつつ帰京。
はじめて自分で全て企画した会だったので
正直けっこう緊張した。
下調べもそうとうしたし。
最初の天気が不安だったけど何とか持ちなおして
中盤からは最高の天気になってくれた。
参加の皆は走りなれている人ばかりでほんとに助けられた。
GPSもフルに役立った。
いやー、それにしても楽しかった。
平日にもかかわらず参加してくれた皆に感謝。