1999年より前なのは間違いない。
多分、98年。
夏の日曜日だったような気がする。
関係者パスでタダで入れるというので
仕事を急いで終わらせて友人と二人、お台場のだだっ広い
駐車場で行なわれていたライブに行った。
お目当てはギターウルフでとりだった。
とりまでにまだ2バンドほどいて早くおわんねーかななどと思いつつ
ビールを飲みながらアスファルトに寝転んで
うつらうつらしていた。
どんなバンドが今でているとかはあまり興味がなかった。
そんな時にはじまった音がなんだかものすごく心地良い。
ゆらめくようなうねるようなベースラインがたまらない。
ボーっと仰向けに寝転がって青空を眺めながら聞いていると
浮遊しているような気になった。
一曲だけだろうと思っていたら全曲いい。
近くにいるやつをつかまえてこれは誰だと聞いた。
フィッシュマンズだよ。
フィッシュマンズ、あぁこれがそうなのか、へー。
名前だけは聞いたことあったがちゃんと聞いたことはなかった。
それから1週間くらいたってもフィッシュマンズと言う名前が頭から離れず
結局、CD屋で「宇宙 日本 世田谷」というアルバムを買った。
すごい。
唯一無二。
声ははっきり言って好きじゃない。
好きじゃないのにそんなこと関係なくなってしまうほどいい。
中心人物の佐藤伸治という男はなにものだと思ってちょっと調べたりしたら
俺と同じ歳でフーンと思った。
いいバンドだなぁ。
これから何をやるか楽しみだなぁ。
と思っていた直後にその佐藤伸治はいきなり死んだ。
風邪をこじらして。
なんでやねん。
もっと聞きたかった。
残念でならん。
明日が命日。
そんなわけで今日はずっとフィッシュマンズを聞いている。
せつない。