焚火大宴会つづき

たがが外れハイなまま青木鉱泉に乗りこむ。
混んでるんだろうとは思っていたが車の数がすごい。
駐車スペースは満車。
テント場まで車が溢れている。
一気に熱が冷めあたふたする4人。
しかし上のほうのテント場を見に行くと誰もおらず静かなものでホっとした。
車は多いがキャンプ客は皆無で階段状のテント場を一段貸しきりだ。
どこをテント場にするかオヤジ二人で悩む悩む。
家たてんのかよってくらいあーでもないこーでもないとすったもんだの挙句にやっと決定。
かまどを作りテントをはりテーブルを広げ椅子を置く。
薪を集めてまわって火をおこす。
もちろんビールをぐびりと飲みながら。
あー楽しい。
火がおきたらいよいよかとーさんの強力高級ダッヂオーブンを火にかけプレヒート。
これでもかと温まったところへ腹に米の入った鳥を丸ごと1羽、
それにたまねぎとじゃがいもニンニクに香草を入れてゴトリと重いふたをする。
その間に隣の炭焼き場ではジュワーーっとサンマが焼ける。
それをあてにビールを飲みながら今度は昨夜しこんできた
餃子を焚火で湯を沸かし水餃子を作る。
んがしかし、自製の皮が隣の皮とくっついてしまって大変。
もうしょうがないので3個とかくっついたままゆであがった水餃子にかぶりつき
ビールをズビズビ飲んでガッハッハと笑うのである。
ダッヂのフタに炭をのせていると
隣ではトマトスープ作りがはじまりそこにあまった餃子をぶちこむ。
薪はちょっと森に入ればいくらでもある。
4m位のをフンガーっとかつぎおろし
ウリャーっと蹴りでおりまくって焚火に突っ込む。
焚火は赤々と燃え、プレミアムモルツは冷えている。
幸せなのです。
いくらでも飲めるのです。
日が沈みはじめたころいよいよダッヂ、オープン。
おぉーー、なんとうまそうな黄金色の焼き色。
あっという間に貪り食い尽くされたのです。
やさしい闇があたりを覆い山の向こうから月が昇る。
眩しいほどの月。
森は銀色に輝き、木々はくっきりした影を落とす。
ランタンの明かりをおとしロウソクをつける。
じっくりと焚火の前に腰を落ち着け酒をジンに変えしみじみと飲む。
焚火大宴会は深夜まで続き、結局12時間くらい飲みつづけただろうか。
一人完全撃沈したところでひとりまたひとりとテントに倒れこみ
寝袋にもぐりこむのです。


朝、今日もきっぱりした快晴。
泥酔状態で寝てしまったのでコンタクトすら外してなかったことに気づく。
それにしてもよく寝た。
火をおこしなおし朝飯を作る。
かとーさんが渾身の男コーヒー粉たっぷりを入れてくれる。
焚火の前で二日酔いの頭を抱えながら飲むこのコーヒーが無茶苦茶うまかった。
今まで飲んだコーヒーのなかで一番うまいと思うほどにしみた。
珍しく一名が重症の二日酔い。
ちょっと歩くつもりだったのを変更して近くの森をのんびりぶらぶらする。
これはこれでリラックスできて気持ちよい。
おかげで素晴らしいキャンプ地を見つけることができた。
地面は平らだしすぐそばには沸き水がドバドバでてるし。
この水がうまかったー、やわらかくてやさしく甘い。
ゴックゴクたくさん飲んだ。
昼飯を炭でいろいろ焼いて食べた後、撤収。
激混みの中央道にうんざりしていたので上信越まわりで帰る。
道の駅によったり風呂に入ったり
空耳アワーに投稿できそうな曲をみつけて笑ったりしながら
軽井沢の四川亭でスーラータン麺をハフハフいいながら食べ帰路へ。
妙義山の山の向こうに今日も素晴らしい月。
幻想的な光景にワイルドマーマレードががっちりはまり
なかばトリップ状態で日付が変わるころに帰京したのだった。
いや楽しかった、超絶に。
またやらなければなるまい、絶対に。


これが

こうなる